化学系研究者としての備忘録

博士課程を経験した者としての私見や興味を持ったことを発信します。

困難に直面したら!【6年間の研究室生活のサバイバル術】

今回は「困難に直面したら」というテーマで、6年間の研究室生活をどう乗り切ったか、私なりのサバイバル術をお伝えします。途中でうつ病を患い、理想的な研究生活を送れなかった私から、同じ道を歩む皆さんに向けて、少しでも役立つアドバイスができればと思い、このブログを書いています。

 

心身の健康が最優先

何よりも大切なのは、「心身の健康を損ねないこと」。これがすべての基本です。

 

困難に直面したときの対処法

困難に直面したとき、私たちは目の前に立ちはだかる「壁」と向き合わなければなりません。この壁に対して取りうる行動は大きく分けて4つあります。

  1. 打開:壁を正面から乗り越える力強さ。
  2. 破壊:壁をぶち壊す勇気。
  3. 迂回:壁の抜け道を探す知恵。
  4. 逃走:壁から離れる決断。
  5.  

物事が順調に進んでいる時は、打開や破壊が可能です。しかし、自分の努力だけでは乗り越えられない壁に直面した時、迂回や逃走という選択肢を考えることが大切です。

 

迂回と逃走の詳細

  • 迂回は、壁が途切れているかもしれないという可能性を探ること、または壁に隠されたドアを見つけ出すことです。どうしても壁の向こう側に行きたい場合に有効な方法です。
  • 逃走は、壁からUターンして距離を取る、もしくは逃げ切ることを意味します。特に心身の健康を考えると、これが最も有効な選択肢となることもあります。

研究室を生き抜くための具体的な行動指針

  1. 相談する:友人、学生、教員(他研究室の人も含む)に話を聞いてもらう。
  2. 証拠を残す:特にハラスメントを受けている場合は、メールや録音などの証拠を残す。

研究室を辞めるべきかどうかの大きな決断に直面したとき、これらの行動があなたを支えることになるでしょう。ハラスメントの告発など、重要な場面で証拠は力を発揮します。

 

行動経済学からのヒント

「アンカリング」や「サンクコスト」といった行動経済学の概念は、私たちの決断を大きく左右します。「今いる場所を離れたくない」という気持ちを理解し、それを乗り越える勇気を持つことが、時には必要です。

まとめ

  • 壁には4つの対処法があります:打開、破壊、迂回、逃走。
  • 迂回や逃走を選択することも、困難に対処する上で大切な選択です。
  • 心身の健康を第一に考え、必要ならば周囲に相談し、証拠を残しましょう。
  • 行動経済学の概念を理解し、自分にとって最善の選択をしましょう。

最後に、体調が悪い方は、このブログを読む前にまず休んでくださいね。皆さんの健康と幸福を心から願っています。お元気で!